派閥の政治資金問題で自民党を離党した世耕弘成衆議院議員(和歌山2区)が28日、自民の鈴木俊一幹事長と党本部で面会し、復党願を提出した。

 自民参院幹事長等を歴任した世耕氏は、旧安倍派の政治資金問題で党から離党勧告処分を受け、2024年4月に離党。その後2回の衆院選で、和歌山2区から無所属で立候補し、いずれも当選している。

 高市早苗首相が党総裁に就任後、萩生田光一氏が幹事長代行、西村康稔氏が選対委員長に就くなど、旧安倍派有力者の要職復帰が相次いでいる。

 自民は党紀委員会で復党の是非を協議する見通し。自民は党則で、復党するためには党紀委員会の審査や都道府県連の承認が必要と定めており、党の対応が注目されている。

 2024年秋の衆院選で世耕氏と激しい保守分裂選挙を展開した自民党和歌山県連は、今回の世耕氏の復党願に反対の動きはなく、おおむね了承している。

 24年秋の衆院選は無所属の世耕氏と党公認の新人二階伸康氏が出馬し、昨年夏の参院選では再び二階氏と、世耕氏が支持する無所属新人の望月良男氏との対決となった。今年1月の衆院選では自民党県連が世耕氏の対抗馬擁立を見送って世耕氏を支援し、事実上の〝手打ち〟となっており、このほど開いた代表役員会でも全体的な意見としては復党を受け入れることを確認した。

 県連としてはこれまで世耕氏の復党に関して慎重・反対の姿勢を示していたが、関係者からは「衆院選で2回勝った世耕氏に県連として対抗していく人材も手段もない」「復党して再び党の中枢で活躍してほしい」などといった声が聞かれている。