実写映画化が決定した『つりこまち』 (C)山崎夏軌/SQUARE ENIX・「つりこまち」製作委員会

 スクウェア・エニックスの漫画誌ヤングガンガンで連載された、山崎夏軌さん原作のガールズフィッシング漫画「つりこまち」の実写映画化が決まった。オール和歌山ロケですでに撮影は終了しており、2026年から27年にかけて劇場公開される予定。作品の舞台を訪れる「聖地巡礼」など、観光客の増加や地域活性化に期待が高まる。

 製作は「つりこまち」製作委員会。配給はレッドビーンズ・ピクチャーズ、配給協力はLUDIQUE。

 原作の「つりこまち」は、21年から24年まで連載された人気漫画。9歳で天才釣り少女と呼ばれたものの、ある事故から夢(ロマン)を追えなくなった主人公の館山真理萌(マリモ)が、情熱的な少女テトラとの出会いを通して、再び「釣りで金メダル」を目指す物語。

 作中では、釣りの楽しさに夢中になる少女たちの友情やライバル関係、成長を描く一方、本格的なフィッシングの知識やリアルな釣り描写が数多く登場し、キャラクターファンだけでなく釣りファンからも圧倒的な支持を受けている。

 原作にも「和歌山」というワードが登場しているが、ロケ地の選定では、自然に恵まれた場所を候補にする中で、海や山、川のある自然豊かな環境があること、自治体の手厚いサポート体制が整っていることなどが決め手となり、和歌山が選ばれたという。和歌山市をはじめ、紀南地方で撮影が行われた。

 映画化にあたり、原作者の山崎さんは「まさか自分の描いてきた物語が、こうした形で広がっていくとは思ってもいませんでした」と喜びのメッセージを発表。幼いころに楽しみにしていた地上波の釣り番組が次々と姿を消していく中で釣り業界の衰退を感じ、「自分に何かできることはないか」という思いから生まれた作品だという。山崎さんは「少しでも釣りの魅力を伝えられたら、そんな気持ちで描き続けてきました。この映画をきっかけに、釣りの楽しさや奥深さがより多くの人に伝わり、少しでも業界が盛り上がってくれたら、これ以上にうれしいことはありません」と期待を込めている。

 和歌山ゆかりのタレントらも出演。映画のキャストやスタッフ、主題歌などの詳細は今後、随時発表される。