藤井寺市のクラフトビール醸造・直売所「大阪渋谷麦酒」が日高地方特産の紀州うすい(ウスイエンドウ)を使って開発を進めていたクラフトビール「御坊乃お豆ヴァイツェン」が完成した。紀州うすいのクラフトビールは全国初の商品化で、6月ごろから地元の小売店やネットで販売され、御坊・日高のPRにもひと役買ってくれそうだ。

渋谷麦酒は日本人として初めて本格的なビール醸造を手掛けた大阪の故渋谷庄三郎さんの夢を継いで、一族の渋谷香名さん=大阪市北区在住=が開業した。香名さんの次女で現在中紀バス観光社に勤務する茉央さん(25)が今年3月末まで、御坊市地域おこし協力隊を務めていた時に、同市観光協会会員らのアイデアをヒントに紀州うすいのクラフトビール醸造を提案。協会主催のモニターツアーでも試飲してもらっていた。完成品は紀州うすいをふんだんに使うとともに、仙台のずんだ餅から着想を得てきび砂糖を使ったうすい餡のペーストを加えることでコクとまとまりが出たという。かけ合わせるビールには柔らかな風味の小麦ビール「ヴァイツェン」を使用。1本当たり330㍉㍑。ラベルには「紀州うすい」「御坊」の文字が入っている。小売価格は730円、ネット価格780円(以上税込み)で、別途卸売にも対応している。
茉央さんは「協力隊員の時からお世話になった皆さまのおかげで、これからの時期にぴったりのおいしいビールができました。紀州うすいの香ばしさと、飲みやすい口当たりに仕上げております。クラフトビールになじみのない方にも、地元の方にも愛してもらえる一杯になればと思います」と話している。


