
田辺市龍神村殿原、明神神社近くの連合軍戦没アメリカ将士之碑前で5日、太平洋戦争末期に同地区に墜落した米軍爆撃機B29搭乗兵の慰霊祭が営まれた。
B29は1945年5月5日、日本の戦闘機紫電改との空中戦で殿原地区の西ノ谷に墜落。搭乗兵11人のうち7人が死亡、生存した4人は捕虜となり、3人が処刑され、1人は不明とされている。
殿原の住民は戦争中にもかかわらず米兵を埋葬して供養する卒塔婆と十字架を建て、終戦前の6月9日に慰霊祭が営まれた。その後、毎年慰霊祭が行われている。
82回目となる今年も大応寺の松本周和住職(77)が読経、新宮市在住でキリスト教カトリック教会のカレン神父(85)が讃美歌を捧げ、山里から米兵の冥福と世界平和を祈った。
安達茂文区長(68)は「ここにいる皆さんとともに不戦の誓いを行いたい」とあいさつし、語り部の古久保真介さん(63)が「戦争の歴史を風化させることなく、殿原の地から平和の大切さを次の世代へ伝えていきたい」と述べた。


