みなべ町内の漁業、商工業、農林業、観光など関係団体が一体となって、堺漁港等を活用して新たな地域のにぎわいを創出していこうと、海業推進協議会が発足した。24日に堺漁港の旧荷捌き所で設立総会が開かれ、山本秀平町長は町内の海を拠点に体験や宿泊施設、レストラン等を創出してワクワクするまちにしていく決意を表明。今後、事業委託する民間事業者を中心に具体的に意見を出し合っていく。

構成団体は紀州日高漁協、町漁業振興協議会、南部川漁協、町農業振興協議会、みなべ川森林組合、町商工会、みなべ観光協会、町自治振興委員連絡協議会、町。総会で会長に紀州日高漁協副組合長でみなべ町支部代表の玉置清さん、副会長にみなべ観光協会長の谷本広行さんを選出した。
海業は、海や漁村の地域資源や魅力を活用し、地域のにぎわい創出、新たな雇用を生み出す取り組み。町や漁協では2022年から漁村再生プロジェクトを進めようと静岡県焼津市など先進地視察や専門家、関係機関との意見交換などを重ね、協議会発足にこぎつけた。
総会は潮の香り漂う屋外で開かれ、構成団体や漁業者ら約40人が出席。山本町長はあいさつで、以前、堺漁港で食べた地元漁師が水揚げしたマグロのおいしさに感動したエピソードを紹介し、「人生で一番おいしいマグロだった。この価値を町民、そして町外の人にも知ってもらいたいと思った」と述べ、「たとえば遊覧船、釣り堀、漁港を再整備してレストランや宿泊施設など、海を資源にしてにぎわいを創出していきたい。ワクワクできるまちの実現のため、力を合わせて未来を創っていこう」と団結を呼びかけた。日高振興局農林水産振興部の中西一宏部長も期待を寄せた。
事業は民間に委託する計画で、公募を経てまちづくりのコンサル会社、ランドブレイン株式会社を委託候補者として5月議会に提案する。今後は漁業者らの声を聞く場を定期的に設け、売り物にならない魚を使った料理メニューの開発や漁師体験などを進め、将来的にはグランピング施設や展望レストランの整備、漁船クルージングなどさまざまな事業展開を描いている。
玉置会長は「魚を獲るだけでなく、若い子が魅力を感じてくれるような取り組みを進めていきたい」と意欲を見せた。


