御坊市名田町上野、出口飛龍さん(19)が一般財団法人日本モーターボート競走会の選手養成所(福岡県柳川市)を修了し、プロのボートレーサーとして活動する。養成所の入所試験や国家資格の取得など超難関を突破し、県内で現役4人目、日高地方初のプロ。将来の目標に「和歌山のスーパースター」を掲げ、住之江のレース(5月23~27日)でデビュー戦に臨む。

三浦市長(右手前)にボートレーサーになることを報告する出口さん

 地元小中学校から和歌山工業高校に進学。小学校時代は少年野球の名田黒潮で主将を務め、中学校では御坊ボーイズ/ジュニアタイガース、高校でも野球を続けた。小さい頃に父恵一さん(47)に連れられボートレースを観て、かっこよさに憧れを持ち、恵一さんの勧めもあってプロの道に挑戦することを決意。出口さんら養成所第138期生の募集には全国から1074人が集まり、学科、体力、面接などの試験を受けて合格はわずか49人、競争倍率22倍の狭き門を突破。養成所では全寮制で操縦、整備、学科に関する1年間の厳しい訓練があり、最終的に国家資格の取得試験に合格し、養成所を修了したのは28人(男18、女10)にまで絞られた。ボートレーサーになるには身長175㌢以下、男子体重49~57㌔などの体格条件もあり、出口さんは身長167㌢、体重53㌔。野球でつけた筋肉を落とし体重を減らすのに苦労したという。

 プロデビューについては「まさか一発で合格できるとは思わず、とてもうれしく思います。訓練で初めてモンキーターン(高速ターン)を決めた時もうれしかったです」と笑顔。「デビュー戦では無事故、完走が目標ですが、1着を狙うつもりで頑張ります。迫力あるスピードを持った旋回ができる選手を目指します」と拳を握り、今後3年以内に、ボートレーサーで4階級あるうちの最上位となる「A1級」を目指す。

 30日には市役所に三浦源吾市長を訪ね、自身のサイン色紙をプレゼント。三浦市長は「野球で培った根性と体力で頑張って。大活躍できるよう応援する」。父恵一さんは「人気レーサーとなって賞金王を獲得してほしい」、同席した名田黒潮でコーチとして出口さんを指導した山﨑真也さん(55)は「ケガに気を付け、一日も長く現役を続けてほしい」とエールを送った。