御坊市島の日高番傘川柳会会員、塩路とみ子さん(92)が全国的な川柳結社「番傘川柳本社」の句誌「番傘」で年間最高賞の番傘賞を受賞した。40年以上前から川柳を始め、ほぼ毎日句を作っているが、番傘賞の受賞は今回が初めて。「とてもうれしいです」と喜んでいる。

1985年、当時の御坊市中央公民館長の勧めで川柳講座の受講を始め、「御坊ひがさ川柳会」に入会した。93年に「日高番傘」に入会、2012年から大阪を本拠地とする「番傘川柳本社」に誌友として投句を始め、16年と19年には作品が「番傘」の巻頭を飾った。
今回は、「九十歳熱い思いはまだ消えぬ」「まだ死なぬどれもこれもが未完成」「咲かそうよ老いには老いの花がある」等の10句で最高賞を受賞。選者の評では「老いてなお自らを未完成といい『老いには老いの花がある』と生きる姿は最高」「九十歳を迎えても『今が旬』とする語りでは、孤独や身体の衰えを受け入れつつ、なおも希望を手放さない。過去を引きずらず他者にすがる素直さを得て老いの花を咲かせようとする姿勢には、人生の残り火に美を見いだす肯定感がある」など評価されている。
塩路さんは「毎日の生活の中で、何を見ても何かしら思うことはあり、その時々の思いを五七五で表しています。大きな賞をいただき、とてもうれしく思います。ただ喜びだけでなく、ずっしりとした重みや責任を感じています。これからも精進していきたいと思います」と話している。


