
100冊を超える著作があり、その多くがベストセラー。当代随一の人気作家、東野圭吾の「公式ガイド」をご紹介します。昨年秋、作家生活40周年を記念して発行されました。
内容 40年間の年表。読者が選んだ東野作品人気ランキング(1位「容疑者Ⅹの献身」、2位「白夜行」、3位「手紙」等)。著者の解説コメント付き全著作目録。3つのシリーズ物徹底分析。
さらにロングインタビュー、日本ミステリー大賞受賞記念インタビュー、紫綬褒章受章の言葉と、著者の内面に肉薄する、実に濃い内容の一冊となっています。ファンならぜひとも目を通すべき、細部にまで心配りのなされたガイドブック。
私は「名探偵の掟」「名探偵の呪縛」で、単なるアイデア勝負のウケ狙いのような感じがして一度離れ、戻ったのは「天空の蜂」。すごく読み応えがあって面白かったのでさかのぼって「眠りの森」「鳥人計画」「天使の耳」「分身」と読み、読みやすいうえに内容も深い、ハズレのない人だな、と改めて認識。そして15年前に作家生活25周年記念の「公式ガイド」を読み、さまざまな葛藤や決意等を知って非常に興味深く思いました。
最新ガイドの本書で特に心に残ったのは、インタビューの一節。印象深い作品を挙げてほしい、という問いに「私にとって作品は子供です。子供に順位をつける親はいません」。全作品とも読み応えがあるのは当たり前だな、と改めて思ったのでした。
東野圭吾作品をたくさん読んでいる人にも、これから読んでいきたい人にもお勧めの良書です。(里)


