阿戸地内の岸壁からケーソンを持ち上げる海翔

 由良町阿戸地内の岸壁に国内最大のクレーン船「海翔」が登場し、周辺住民の話題となっている。由良湾に防波堤を建設する県工事で来港しており、巨大ケーソン(コンクリートの箱)を吊り上げる巨大なジブ(アーム)が存在感を示している。

 海翔は全長120㍍、幅55㍍、深さ7・5㍍の船体に、4100㌧まで吊り上げることができる長さ約150㍍の巨大なジブを備えている。過去には関西国際空港連絡橋などの工事で活躍した。

 由良湾では長さ14㍍、幅7・5㍍、高さ10・5㍍、重さ775㌧のケーソン3函(かん)を約2㌔㍍離れた神谷沖の現場に運搬。11日朝には2函目のケーソンが運ばれ、巨大なケーソンをゆっくり持ち上げては船体を移動させる作業が行われていた。運搬は残り1回で、天候や海の状態が良ければ随時実施していくという。これまでの工事でのケーソン運搬には別のクレーン船が来ており海翔は初めてとなる。

 工事は県の由良港防波堤整備事業で、由良湾口に位置する蟻島の東約1㌔周辺の南北2カ所に防波堤を建設する。2016年度から着工し、南側100㍍は完成。北側は延長350㍍のうち約100㍍が完成しており、今回のケーソン設置で約40㍍延長する。全体完成は28年度としているが、物価高の影響などで遅れが生じている。