美浜町文化協会(田中一民会長)の文化講演会が10日、新浜集会場で開かれ、同協会前会長で現在は顧問を務めている岡本淨さん(84)が日本刀の歴史と種類、日本刀から派生した日常語を分かりやすく解説。自身が所有する真剣を手に居合抜きを披露したほか、参加者は日本刀や脇差、短刀を触らせてもらい、ずしりと重く鋭い刃の輝きに驚きと興奮のひとときとなった。

講演の途中、日本刀の居合抜きを披露する岡本さん

 岡本さんは三尾の法善寺に生まれ、若いころから居合道、杖道、弓道をたしなみ、それぞれ三段、初段、三段の腕前。今回は本物の太刀、打刀(日本刀)、脇差、短刀など数種類の刀と木刀の杖(じょう)などを一つひとつ解説し、日本刀を手に居合抜きの所作なども披露した。

 平安時代から1000年以上の歴史を持つ日本刀は、その部位から派生した言葉やことわざも多く、岡本さんは現代の日本人が日常、何気なく使っている日本刀が語源の言葉を紹介。刀の名称から出た言葉としては「切羽つまる」「鍔(つば)ぜり合い」「鎬(しのぎ)を削る」など、刀鍛冶の工程から出た言葉では「焼きを入れる」「身から出た錆(さび)」などがあり、約40人の参加者はその多さに驚きながら、「こんなにたくさんの日本刀にまつわる言葉があるとは知らなかった」「きょうはすごく楽しく勉強になりました」などと話していた。