紀州鉄道ファンクラブ(酒本和彦代表)は5日、市役所に三浦市長を訪ね、存続を求める5160人分の思いが詰まった署名を手渡し、支援を求めた。同鉄道は赤字路線から廃線の危機に直面しているが、存続を願う地域住民有志がファンクラブを発足させてさまざまな活動を展開している。市としても関係機関との協議を始めており、三浦市長は手を携えて存続へ取り組んでいくことを約束した。

酒本代表とメンバーの塩﨑弘直さん、岡田敏史さん、平井俊哉さん、谷口光さんが市役所を訪問した。
酒本代表は、紀州鉄道は高校生をはじめとする地域住民の日常の交通手段であり、御坊市の歴史と風景を支える大切な公共交通だとし、「今後もまちの鉄道として走り続け、次世代へ引き継がれていくことを強く願い、本日までに集まった署名を提出する。存続に向けて御坊市としての支援、協力をお願いします」と要望。今月5日時点で集まった5160人分の分厚い署名を手渡した。
三浦市長は署名だけでなく駅舎の掃除や居酒屋列車などさまざまな活動に感謝し、「市民の交通手段であり、歴史や風景をかたどっている大事な地域資源。存続には多くの課題があり、今の時点で解決策があるわけではないが、皆さんの声をあげての応援は励みになる。重みのある署名を真摯に受け止める」と受け取った。
酒本代表やメンバーは「紀州鉄道にはポテンシャルがあり、行政と地域住民の力で引き出していきたい」「活動の輪を広げ、一人でも多くのファンをつくっていきたい」「率先して署名してくれる人ばかりだった」などと思いを伝え、三浦市長は「存続へ向けてともに頑張っていきましょう」とこたえた。
宮路雅仁市議会議長にも同様に提出した。ファンクラブでは今後も署名活動を続け、県や国にも提出して支援を求める考え。市では県、国、事業者と協議会を立ち上げ、存続に向けた話し合いを進めている。


