
宇宙ベンチャー企業のスペースワンは4日、同日串本町で予定していた小型ロケットカイロス3号機の打ち上げを中止すると発表した。2回の天候による延期を経ての打ち上げで、カウントダウンまで行われたが、飛び立つことはなかった。次回の日程は未定。
那智勝浦町の旧浦神小学校には、日曜だった前回よりは減ったものの、数百人のギャラリーが集まり、打ち上げを待った。午前10時53分に「打ち上げGO」の連絡が入ると、拍手が湧き起こった。司会者からは、前回の2号機の際にどの方向へ飛んでいったかなどの説明があり、来場者らはカメラを調整するなどして備えた。
打ち上げ直前にはカウントダウンが始まり、「3、2、1…」と全員で声を上げた。ゼロの瞬間、会場は静まり返り、エンジンの点火音に耳を澄ませた。見学場からは山越しにロケットが飛んでくる予定で、しばらく全員が注視したが、ロケットが姿を現すことはなかった。
その後、「緊急停止したが、きょう中に再チャレンジする」とのアナウンスがあり、再び会場は沸いたが、間もなく「本日は中止」との連絡が入った。会場には落胆の声が広がったものの、次回の成功を祈って拍手が送られた。
岩出市から来たという50代の夫婦は「これまで仕事で来られず、今回やっと来られました。天気もよく、カウントダウンまで進んだのに残念です。次もタイミングが合えば来たい」と話した。家族で来た東大阪市の男子中学生は「初めて来ました。カウントダウンで期待が高まっただけに残念です。次もまた来たい」と語った。


