2月の和歌山ウェルビーイングマンスリー2026の一環で21日、熊野白浜リゾート空港国際線ターミナルで宮﨑泉県知事を招いたセミナーが開催された。日本航空株式会社副社長の斎藤祐二氏、株式会社南紀白浜エアポート社長の岡田信一郎氏の3人が「移動とウェルビーイング」をテーマにフリートーク。移動の先にある人との出会いや、和歌山が持っている奥深い魅力について熱く語り合った。

移動とウェルビーイングについてフリートークする左から島田さん、宮﨑知事、斎藤さん、岡田さん

 ウェルビーイングは心身ともによい状態を意味する言葉。日本ウェルビーイング推進協議会と和歌山県が2月をウェルビーイングマンスリーと銘打ってさまざまなイベントを開催している。

 今回のセミナーは「ウェルビーイング県和歌山―移動がもたらす関係とつながり」がタイトルで、同推進協議会代表理事でみなべ町に移住している島田由香さんが進行役を務めた。

 移動が多い人の方がウェルビーイングが高いというデータがあることを踏まえ、3人が移動と幸福感について思いを披露。斎藤氏は、コロナ禍では空港を利用する人がほとんどいなくなったが「移動には価値があるはず」をコンセプトに地域と関わりを持つ交流を始めており、関係人口(1年に2度訪れる)を2030年に1・5倍に増やす取り組みを行っていることを紹介。「2地域居住を推進しており、和歌山に行きたい人が非常に多い」と和歌山の潜在能力が高いことを強調した。岡田氏は自身の経験から、旅先での人との出会いがリピートにつながっているとして「和歌山の人は職種や立場に関係なくフラットに付き合ってくれて、名刺がいらない。都会に出ている和歌山の人が『いいところだ』と自信を持って発信してもらえるようになれば、もっと和歌山に来る人が増える」と発信力がキーポイントになると話した。

 宮﨑知事はこの40年間で高速道路や白浜空港など移動が早くなったことを喜び、「私は県内移動が好きで、人と会って話をするのがたまらなく好き。人間関係を大事にするのがモットーの一つ。和歌山県人はシャイなところもあるが、つながりができるとすごくフレンドリー」などと率直な思いを披露し、東京出身の島田さんも「和歌山はいい人しかいない」と絶賛した。人とのつながりを広めるための工夫、自身のウェルビーイングの高め方などでもユーモアを交えて話し、移動の価値や和歌山愛の強さが伝わるセミナーとなった。