16日から17日にかけ、田辺市龍神村龍神地内の国道371号線で二度にわたって土砂崩れが発生し、4日たった20日現在も復旧の見通しが立っていない。う回路がなく、近くの大熊地区の13世帯23人の日常生活に大きな支障が出ているほか、復旧が長引けば観光などにも影響が広がるとみられる。

災害現場は龍神温泉から日高川に沿って上流約5㌔で、昨年7月にも土砂災害が発生し、防護柵が設置されていた場所。今回の土砂崩れは2回発生し、1回目は16日午前6時半ごろ、2回目は午前6時ごろだった。高さ30~40㍍の山斜面から崩れ落ち、幅7~8㍍の国道を約50㍍にわたって寸断している。1回目の土砂崩れで全面通行止めとなった。
この影響で大熊地区から龍神行政局(龍神村西)へ行くには日高川町の八斗蒔(はっとまき)を経由することになるが、3時間程度かかり、買い物などは高野龍神スカイラインを通って片道約1時間の高野町まで行くことになるという。
市は発生直後から職員を大熊の集落に派遣し、全世帯を訪問して状況を確認。停電や断水などは発生していないが、住民の安全確認を行い、非常用のアルファ米、飲料水、梅干しを各世帯に配給した。
観光に対する影響も懸念され、龍神観光協会は「高野スカイラインを通って龍神温泉などに行くことができない。これから春の行楽シーズンを迎えるがが、復旧が長引くと宿泊施設などに大きな影響が考えられる」と話している。
西牟婁振興局建設部によると、18日から24時間体制で土砂の撤去作業を行っているが、20日午前の時点で、いつ道路が通れるようになるかは分からないという。


