実家に放置してあったアコースティックギターをもらってきた。もう10年ほど前か、父が何を思ったのか、どこかから拾ってきたもの。しかし父はもちろん、他の家族も誰もギターは弾けず、長いこと放置されたままだった。マスターといっしょに営むSSstudioには、欲しい欲しいと思いながらまだアコギがなかったので、「使わないなら頂戴」とありがたく頂いて、これを手入れしてスタジオ用にすることにした。

 さっそく手入れ。マスターがホコリをきれいに拭って、弦を総張り替え。ギター弾きの常連客さんも手伝ってくださって、ホコリまみれのアコギはみるみるうちに生まれ変わった。

 元の持ち主はほとんど弾いていなかったようで、フレットは全然すり減っていないし、ボディにキズや汚れもなし。しかもネックの先には、多くの一流アーティストが愛用している日本メーカー「TAKAMINE」のロゴが付いている!完成したところでジャーンとかき鳴らしたら、なんともいい音がして、「蘇らせてくれてありがとうよ」とアコギが言っている気がした。素人のわたしは何も作業を手伝えずただ見ているだけだったけれど、素晴らしい仕上がりに大満足。

 アコギのいいところは、サッと持ってすぐに弾けること。エレキのように、アンプにつないで音を調整して、という手間がないので、練習するのによっこらしょ感がない。いつもエレキで弾いている「冬の稲妻」を、この蘇りアコギで弾いてみた。しかし、ボディが厚くてガバッと抱える感じがエレキと違い、押さえる弦も堅くて、いい音が出せない。最近、常連客さんから「ジミヘンコード」も教わったことだし、少しアコギを練習しよう。(亜)