熊野古道で宿泊施設等を展開している株式会社日本ユニスト(本社大阪市、今村亙忠代表)の第1回熊野古道めしレシピコンテストの最終審査が2日、日高振興局で行われ、最優秀賞に栗波三和子さん(42)=東京都三鷹市=の「紀州猪肉の金山寺味噌キーマカレー弁当」が選ばれた。ミニトマト、衣奈わかめ、南高梅など日高を代表するおいしい食材がぎっしり詰まっている。今後、商品化を目指す。

山口取締役㊨から賞金を受け取る栗波さん㊥
最優秀賞に選ばれた弁当

 紀伊路地域の食文化の次世代への継承と、熊野古道を旅する人に向けて新たな地域名物を創出しようと初めて企画。日高広域観光振興協議会(金﨑昭仁会長)が後援し、今回は日高地域の食材を使用した弁当レシピを募集。全国から16人、21レシピの応募があり、1次の書類審査を通過した4人の5レシピがこの日の最終審査に進んだ。金﨑会長、有限会社きさくの更井喜作さんら5人が審査員を務め、実食形式でレシピや思いを聞き取りながら選考。味、見た目、ストーリー性など100点満点で採点し、5人の平均で栗波さんのレシピが84点の最高得点を獲得。審査員も務めたユニスト取締役の山口和泰さんから賞金が贈られた。

 調理師で、企業の社員食堂に勤めている栗波さんはコンテストを知ってから日高地方の食材をインターネットで調べ、取り寄せたりアンテナショップを訪ねて購入したりしてアイデアを膨らませ、試行錯誤。旅人が古道を歩いてどんな弁当を食べたいかをイメージし、重たすぎないが食べ応えがあって疲労回復でき、長時間でも傷まないことも考えた。ジビエと金山寺味噌を組み合わせると相性が良かったことからキーマカレーをメインにし、ご飯は日高町の小浦れんげ米を使用。楕円形の弁当箱にはキーマカレーのほか、甘味が特長のミニトマトをあしらったオムレツ、衣奈わかめを使った和え物、カリカリにした南高梅、温州ミカンなど日高地方の特産をふんだんに使用。紫カリフラワーなど見た目も華やかに仕上げた。最優秀賞に「食べた人が心に残る弁当になればうれしい。地域の活性化にもつながれば」と話していた。

 金﨑会長や更井さんは講評で「すべておいしくて、僅差の結果だった」などと4人をたたえた。