日高川町和佐、和歌山南陵高校野球部のヘッドコーチに、プロ野球の広島東洋カープで活躍した正田耕三さん(64)が就任した。今後、月に2回(計4日間)定期的に訪れて指導する。初回は10日から12日までの3日間。プロの技術や野球に対する取り組み方について指導を受け、将来を見据えた選手の育成を目指す。

正田さんを囲んで甲斐校長㊧と小林祐也監督

 正田さんは和歌山市出身。市立和歌山商業高校、新日鉄広畑を経て、1984年にドラフト2位で広島東洋カープに入団。古葉竹識監督の勧めでスイッチヒッターに転向し、86年には二塁手としてレギュラーに定着。翌年からは上位打線を務めた。首位打者2回、盗塁王1回、ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞5回を獲得。98年に現役引退するまで広島の主力選手として活躍した。現役引退後は広島、近鉄、阪神、オリックス、韓国のハンファ、起亜などでコーチも務めた。睡眠と食事以外の時間は常にバットを握っていたと言われるほどの努力家として知られる。

 南陵高校は昨年12月、甲斐三樹彦校長の知り合いを通じてヘッドコーチを打診し、今月から就任となった。正田さんが広島時代にチームメートだった元プロ野球選手も不定期に訪れ、単発的に指導することもあるという。

 現在、南陵の野球部員は8人(2年生1人、1年生7人)で、チームを組める人数(9人)に達していないが、4月には新入生が10人以上入部する予定で、同月以降の大会からは単独チームで出場できる。

 甲斐校長は「部員たちがプロから野球を学び、進学先の大学などでも通用するような指導を期待している。将来的には指導者の育成も目指していきたい」と話している。