メダルを胸に岸野さん㊧と楠山代表

 11月に東京で開催されたデフリンピックの柔道女子52㌔級で、銅メダルを獲得した岸野文音さん(23)=紀の川市=が28日、メダル獲得後、初めて所属する由良町の障害者柔道道場「光真(こうしん)道場」の練習に参加し、他の道場生たちと汗を流した。

 デフリンピックでは、トルコとポーランドの選手を破り、準決勝で韓国の選手に屈したものの、3位決定戦でアイルランドの選手に勝利。得意の袖釣込腰を武器に果敢な攻めを見せ、日本勢として今大会最初のメダルを手にした。

 小学校時代に目にした選手の凛とした正座姿にひかれて柔道を始め、高校生から「光真道場」に所属。デフリンピックに向けては、和歌山市や京都府内の道場へも足を運び、厳しい稽古を重ねてきた。

 岸野さんは「メダルを獲れるとは思っていませんでしたが、多くの人の応援のおかげで頑張ることができました」と笑顔。「まだ次の目標は決めておらず、しばらくはゆるく柔道を楽しみたいです」と話した。

 道場の楠山光一代表(61)は「道場からメダル獲得者が出たことは非常に光栄。障害があっても日本代表として活躍できることを証明し、皆に勇気を与えてくれた」と、教え子の快挙を称えた。