県は23日、台風などに伴う高潮被害が懸念される県沿岸の19市町を高潮浸水想定区域に指定、公表した。日高地方は日高川町を除く6市町が対象地域で、西川沿いや旧御坊町の一部では、0・5㍍以上3㍍未満の浸水が1日以上3日間未満続くエリアがあり、県が取り組んでいる西川河口の堤防かさ上げなど、高潮対策の促進も期待されている。

 これまでの水防法では大阪湾や伊勢湾など大きな高潮被害が想定される地域のみ指定対象となっていたが、全国的に被害が激甚化、頻発化していることで2021年7月に水防法が改正。周辺に住宅などがある沿岸地域についても避難体制の充実、強化を図るため、高潮浸水想定区域の指定対象となった。

 県では紀州灘と熊野灘に面した沿岸地域を指定。過去に発生した室戸台風(1934年)やジェーン台風(50年)、伊勢湾台風(59年)、第二室戸台風(61年)を基に、最悪の事態を想定した高潮シミュレーションを実施しており、県内全体の浸水面積は延べ8662㌶となる。うち日高地方は浸水面積が大きい順に美浜町246㌶、御坊市237㌶、日高町105㌶、由良町95㌶、印南町57㌶、みなべ町56㌶。浸水深は日高町阿尾の一部などで3㍍を超えるところはあるが、6市町の住宅地では0・01㍍以上0・5㍍未満、または0・5㍍以上3㍍未満となっている。浸水継続時間は1日以上3日間未満、12時間以上1日間未満、12時間未満の3つのエリアに分かれている。西川沿いは御坊市、美浜町から日高町まで浸水区域が広がっている。詳細は県ホームページで閲覧できる。

 対象市町は高潮浸水想定に基づき、今後ハザードマップを作成していく。県港湾漁港整備課は「高潮の浸水地域にある人たちがいざという時に避難が必要であるという意識を日ごろから持ってもらえれば」と話している。