
JR西日本和歌山支社が主催し、都市部企業の社員らがローカル線の維持や地域課題の解決に向けた実践的なビジネスプランを練る研修プログラム「ことこらぼ」の最終報告会が19日、和歌山市で開かれた。対象自治体の一つである由良町を担当したチームは、同町・白崎エリアの「星空保護区」認定を軸とした地域活性化策を提案。審査通過となり、今後、本格的な社会実装に向けて動き出す。
今回のプログラムでは和歌山駅と紀伊由良駅周辺が題材となり、由良町チームには同町職員1人と県内企業の社員ら計8人が参加した。オンラインでの協議や現地フィールドワークを重ね、プランを構築してきた。
提案の核となる「星空保護区」は、米国のNPO団体「ダークスカイ・インターナショナル」が認定する制度で、日本では沖縄県や岡山県など4カ所が認定され、いずれも観光客の増加や自然保護の推進といった成果を上げている。
同チームのメンバーが白崎の美しい星空に魅了されたことをきっかけに目指すことになり、認定により夜間の滞在人口が増えることで、宿泊や飲食、体験の需要拡大やリピーターの増加、環境教育の進展といった効果が期待できる。
認定には照明環境の整備など、厳格な基準に基づく評価が必要となる。そのため、まずは町民に魅力を再発見してもらうべく、星空観察会やフォトコンテストの実施を提案。町内外への周知を図りながら、保護区取得に向けた本格的な取り組みを開始する流れを示した。
審査通過を受け、チームは今後、経費の支援を受けながら事業を推進する。来年2月ごろに観察会やフォトコンテストを開催し、3年後の保護区認定を目指す方針だ。
メンバーの一人で由良町職員の福村優希さん(41)は「自分たちだけでなく、地域の方々の協力を得ながら、みんなで一緒に事業を進めていければ」と意気込みを語った。


