
内閣官房、消防庁、県、御坊市の国民保護訓練が19日、同市の名田中学校で行われ、全校生徒や関係機関合わせて約120人が参加した。先行き不透明な国際情勢が続く中、X国から弾道ミサイルが発射され、飛来する可能性があるという想定。生徒たちは窓際から離れて机の下に隠れるなど、緊張感を持ちながらもしもの場合に備えていた。
最初に県災害対策課の磯博文主幹が、弾道ミサイルが核兵器や生物兵器との組み合わせで大きな被害を出すことや、Jアラート(全国瞬時警報システム)、自衛隊の迎撃態勢、着弾に備えた避難姿勢について講話。市消防からも弾道ミサイルの着弾による爆風や破片の被害を防ぐため、ダンゴムシのように丸くなり、頭を下げる、両耳を防ぐ、目をつぶる、口を開ける(気圧変化で鼓膜が破れないように)などの説明があり、隊員が実演した。
各教室では校内放送で弾道ミサイルが発射され、当地域に着弾の可能性があることが伝えられると、生徒たちがカーテンを閉めて窓際から離れて机を中央に集め、それぞれの机の下に隠れて、講話で学んだ避難姿勢を取った。生徒は「弾道ミサイルはとても怖いものだと感じました。日ごろから訓練で備えておくことが大切だと思います」と話していた。
弓倉正啓市教育長は「皆さんの真剣な取り組みで、円滑、安全に訓練ができた。避難姿勢の基本を確実に行う力は自分の命を守る最も大切な力」とし、小池博文県危機管理局長、山下義弘消防庁国民保護運用室長も講評した。
同様の訓練は国が全国的に実施を求めており、和歌山県では昨年1月、那智中学校で行われた。


