由良町の少年議員とジュニアリーダークラブが、旧衣奈小学校の校舎を活用したイベント「衣奈小フェスティバル」を開催した。企画から運営までを子どもたちが自ら担い、かつて学び舎だった教室や体育館、図書室がお化け屋敷や楽器体験、工作教室、フォトスポットなどの遊び場に姿を変えた。
催しの内容を考えたのも、当日の運営を担ったのも子どもたち自身だ。どの教室を何に使うか、どうすれば楽しんでもらえるかを話し合い、当日は各ブースで来場者の対応に奔走した。各教室を取材して回ると、特に工作教室ではスライム作りやプラ板作りが長蛇の列となるほどの人気ぶり。子どもスタッフが各テーブルを忙しそうに回り、一生懸命に対応していた姿が印象的だった。同様に行列ができていたお化け屋敷も、体験後に「怖かった」と感想を漏らす子どもたちが多く、かなりのクオリティに仕上がっていたことがうかがえる。何度も集まり、手作りで準備を重ねてきた遊びを多くの人に楽しんでもらえたことは、大きな達成感となったに違いない。
イベントは6時間にわたって行われたが、開始から終了まで各ブースを回り続ける子どもたちの姿もあり、駐車場となったグラウンドは最後まで満車に近い状態が続いた。子どもたちだけでなく、昔遊び体験やキッチンカー、菓子販売など、地域の大人の支えがあったからこそ、子どもたちも思い切り挑戦できたのだろう。
子どもたちの発想と行動力が、廃校活用の具体策を一つ示した意義は大きい。この日のにぎわいが次へとつながり、衣奈小が再び人の集まる場として生かされていくことを期待したい。(城)


