みなべ町議会は12日、議案審議を行い、午前中に今年の9月議会で否決となった長寿祝金支給条例を廃止する条例を原案通り可決した。
町は毎年9月、85歳以上の高齢者に現金5000円、95歳以上には追加で商品券1万円分、100歳にはさらに現金5万円を長寿祝い金として支給している。今後は88歳に1万円、100歳に3万円を支給する新たな要項を策定することとし、条例を廃止する条例案を9月議会で提案した。議案審議では2議員が反対討論を行い、真造賢二議員が支給条例を廃止する条例案は地方自治法第14条に違反するとの趣旨の発言を行った。町側からも地方自治法に違反しないと明確に否定する答弁はなく、採決の結果、賛成4、反対7で否決となった。その日の採決後、真造議員の発言内容が誤りだったと判明。「内容には賛成。条例に違反しないのなら反対しなかった」という議員もいて、真造議員が議場で陳謝した経緯もあり、町としては提案内容に一定の理解が得られているとして、今議会に前回と同じ内容で再提案していた。
この日の審議では1時間にわたって質疑が行われ、議員からは「要綱になると透明性に不安があるのでは?」「遠方の病院に通院するのに困っている高齢者もいる。そういった人を支援する別の施策を打ち出してほしい」などの質問があり、山本秀平町長は「要綱で金額や対象を変更することがあれば議会に説明するし、予算審議でも議論できる。条例案を廃止するからといって高齢者をないがしろにする気持ちはいっさいない。お金だけでお祝いするのではなく、行政サービスを維持、拡充すること、高齢者の困っていることを精査して施策に生かしていきたい」などと理解を求めた。
討論は丸山幸雄議員が賛成の立場で行い、「高齢者施策全体を見て、介護サービスが必要な人に確実に支援を届けることが大事」などと述べた。採決の結果、賛成9人、反対2人で可決となった。


