文部科学省は、来年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)から、性別欄の選択肢に「どちらにもあてはまらない」「回答しない」を加えると決めた。多様な性に配慮するのが狙い。一方で国内の女子大では、出生時の性は男性で自認する性は女性のトランスジェンダー女性(トランス女性)の学生の入学資格を認めている学校があり、トランス女性の受け入れに前向きな学校が徐々に増えているという新聞記事も。教育現場から理解増進、課題解決の動きが出ている。

 先日、日高町で町人権尊重推進委員会の人権講演会があり、講師でNPO法人チーム紀伊水道理事長の倉嶋麻里奈さんが「性の多様性を考える~『ありのままの自分』で生きるために、『ありのままの自分』をつらぬくために~」と題して語った。チーム紀伊水道は県内を中心に活動するセクシャルマイノリティ(性的少数者)やセクシャルマイノリティを理解したい人のためのグループ。記事で紹介しきれなかった話を紹介したい。

 倉嶋さんによると、セクシャルマイノリティの割合は、さまざまな調査から約3~10%。仮に5%とすると、20人に1人ということになり、自分の身近な人が当事者という可能性は大いにある。また、生まれたときの身体の性別と心の性別が異なる人、自分の性別に違和感を持つ人をいう「トランスジェンダー」に対し、身体の性と心の性が一致している人は「シスジェンダー」と言うそうで、「普通」という言葉についても考えさせられた。

 きょう10日の世界人権デーを最終日に4日からの1週間は人権週間。朝夕、子どもがうたうNHK・Eテレの番組曲にあるように、「違っていても、それもいいね」、そんな社会になればいいと思う。(笑)