自作装置を使って実験する3人(左から阪本君、小森君、中畑君)

 第69回日本学生科学賞(読売新聞社主催、旭化成協賛)の県審査で、日高高校科学部の研究「紀州備長炭とコーヒーくずを使った消臭剤について」が読売新聞社賞に選ばれた。

 受賞したのは中畑遼真君、坂田宇彌君、小森仁一郎君、阪本圭治郎君の4人。年間約85万㌧発生しているとされるコーヒーくずに着目し、リサイクルの一環として消臭剤への活用を研究した。紀州備長炭焙煎珈琲に取り組んでいる中津分校の協力で、コーヒーくずと紀州備長炭の提供を受けて実験に取り組んだ。

 研究ではコーヒーくずと炭を粉末状にし布袋に入れ、汗の臭い、尿の臭いを再現した2種類の薬品を使って消臭効果を検証。コーヒーと炭の混合割合を変えた9通りに加え、コーヒーのみ、炭のみを合わせた計11通りの消臭剤を用意し、自作した実験装置に入れて検知管で臭気の数値を測定した。消臭には時間がかかるため、4人は放課後遅くまで残る日が続き、約半年かけて研究を進めた。

 結果、尿臭には「コーヒーのみ」、汗臭には「炭4対コーヒー6」の割合が最も高い消臭効果を示すことが分かった。

 受賞を受け、中畑君は「消臭されていると分かったときはとてもうれしかった」、阪本君は「大変だったけど認めてもらえてよかった」、小森君は「みんなで遅くまで実験したので、受賞できてうれしい」と笑顔を見せ、薬品の刺激臭が服に染みつき苦労したエピソードも振り返った。

 今後は、汗臭に効果が出た割合の分析や、ほかの臭い、使用回数による変化などの研究に意欲を見せている。