12月に入り、気温が一気に下がり始めた。この時期になると、決まって耳にするのが「インフルエンザ流行の」という言葉。もはや日本の冬の代名詞ともいえるだろう。冬に流行する最大の理由は、ウイルスが低温・乾燥を好むという性質にあるという。日常から感染防止対策に取り組みながらインフルエンザの流行と向き合っていかなければならない。

 厚生労働省によると、全国約3000の医療機関から11月17~23日に報告された全国のインフルエンザの感染者数は19万6895人と、前週と比べ1・35倍となった。1機関当たりの感染者数は51・12人、警報レベルとされる30人をはるかに上回る。県内でも同時期の1定点医療機関当たりの患者報告数が35・67人で、警報基準値を超えた。保健所別の1機関当たり患者報告数は和歌山市が最も多く46・08人、湯浅が42・5人、新宮が42・33人、田辺が41・86人、岩出が30・6人、海南が30・33人、橋本29・67人、新宮が10・5人。御坊は最も少ない6・33人だったが、油断は禁物。今後は増加する可能性があり、暖かくなる3月末ごろまで要注意だ。

 感染対策はワクチン接種、うがい、手洗い、部屋の換気、無理をしないで休養など、日常でのちょっとした心がけが必要。感染予防対策は自分のためである半面、周囲の人のためにもなる。社会的なマナーの一つと言えるだろう。

 気温の変化や自然の景色で季節を感じるように、インフルエンザも冬を告げる一つのサインかもしれない。日本で住んでいる限り、インフルエンザが流行する冬は必ずと言っていいほどやってくる。感染防止対策を徹底し、年末を乗り切り、新たな年も健やかなスタートが切れるようにと心がけたい。(雄)