今年最後の3連休は、11月下旬とは思えない暖かで、絶好の行楽日和となった。暖かとはいえ秋は少しずつ深まっており、紅葉シーズンで観光地はものすごい人出。ニュースでは、箱根では大渋滞が起こり、1㌔進むのに1時間以上かかったと報じられていた。四季折々の日本の美しい風景は、日本人のみならず外国人の心も魅了する。混雑すると分かっていても見たい、見る価値があるということだろう。
日本への外国人観光客数は昨年、過去最高の3684万人を記録した。今年は1月から10月の累計が3550万人と前年を上回り、4000万人を超えるペースだ。10年ほど前、東京出張での講演会で講師が「日本は将来、外国人観光客6000万人を超えるだろう、それだけのポテンシャルがある」と言われていたのをよく覚えている。当時はさすがに難しいのではと思っていたが、現実味を帯びる数字になってきた。外国の人が日本に行ってみたいと思ってもらえるのは、日本人として誇らしい。おいしい食べ物、きれいなまち、治安がいい、もてなしの心など、日本が評価されるのはうれしいし、がっかりさせないようにとの思いもこみあげてくる。
一方で、混雑、騒音、ゴミなど住民生活に影響を及ぼすオーバーツーリズムが課題の一つ。3連休に京都へ行く用事があった友人は、紅葉シーズンもあってビジネスホテルが1泊3万円といっていた。観光で人が、まちが潤うのは大切なこと。住民が生活しやすい地域づくりも大切なこと。もてなす側も、もてなされる側も、互いに思いやりを持つだけで人やまちの印象は大きく変わる。観光客増とオーバーツーリズム問題を日本流に解決できれば。(片)


