1日の宵宮から2日に印南祭があり、日高地方に秋祭りシーズンが到来。12日には地元の丹生神社で祭りがあり、氏子・若中として参加した。今年は神輿かき(担ぎ手)を初めてさせてもらい、いつもと違う、少し大げさだが、半日だけ別の祭りに参加した気分。「永楽じゃ、世は楽じゃ」と練り歩いた。

 私の地区では40歳過ぎの厄年前後に務めることが多いが、その時はちょうどコロナ禍で、今年総代さんから声をかけてもらった。他の神輿かきも同年代ばかり。友人、顔見知りのほか初めてしゃべった人も含め、みんなで力を合わせて神輿を担いだ。「一回はやっといたら?」と言われていた役。厄払いになったかどうかは分からないが、「楽しかった」というのが素直な感想だ。

 その神輿かき以外は従来の参加。祭りには伝統芸能の継承はもちろん、世代間と地域の交流が図られるといういいところがある。進学や就職で地元を離れた人も含めて集い、新たな出会いも。排他的な考えが苦手な性分なので、相手は迷惑だっかもしれないが、地区外から移り住んだ人ともたくさんしゃべった。祭りの最後には同じ地区の一番偉いさん(委員長)があいさつで「400年続いてきた祭り、これからも400年続きますように」と述べたのに感銘。本当にそう願うばかりだ。

 人口減少で氏子の数が減り、参加者も少なくなっているように感じるが、それぞれの祭りにいい顔、いいところがいっぱい。19日は美浜町の松原王子神社祭礼「吉原祭」、みなべ町の鹿島神社祭礼「鹿島祭」、26日は美浜町の御崎神社祭礼「和田祭」に行く予定。伝統芸能の継承、地域住民の交流の機会として、これからも続けばと思う。(笑)