参道を彩るキイジョウロウホトトギス

 日高川町小釜本、長子八幡神社の参道で、環境省の絶滅危惧種に指定されている紀伊半島固有の希少な植物、キイジョウロウホトトギス(ユリ科)が黄色い花を咲かせている。

 5㌢ほどの釣り鐘のような形。葉の上に連なり、枝に垂れ下がるように咲かせている。「山里の貴婦人」とも呼ばれる。

 同社の参道には2012年、バイオセンター中津(高津尾)が増殖した苗約50本を地元住民らで植栽し、以後、毎年きれいな花を咲かせている。今年も本殿近くの参道を彩るように神秘的に開花。今月下旬ごろまで楽しめるという。