日高地方で教育旅行を受け入れる「紀州体験交流ゆめ倶楽部」に、国内高校の修学旅行での体験や民泊が増えている。燃料費の高騰で沖縄など遠方への旅行が難しくなったことが背景にあるとみられ、同倶楽部は和歌山でも自然を満喫できることをPRし、魅力発信に力を入れている。
先月30日からは2泊3日の日程で、横浜市の県立横浜瀬谷高校の2年生120人を受け入れた。生徒は7市町の受け入れ家庭に分かれて民泊したほか、由良町、日高川町、みなべ町で体験観光プログラムに参加。由良町の大引浜周辺では有限会社スクーバサポートサービスのスタッフに指導を受け、シュノーケリングを体験した。「海がきれい」「魚が見える」などと歓声を上げながら泳ぎ、干物づくりやクルーズも楽しんだ。日高川町では川遊び、みなべ町では薪割りや梅染めなど、地域の特色を生かした体験も行われた。
横浜瀬谷高の2年生は全体で約320人。今回はゆめ倶楽部と白浜町の南紀州交流公社の合同で、公社は約200人を受け入れた。生徒たちは和歌山を離れた後、USJや大阪・関西万博も訪れた。
ゆめ倶楽部には関東や中部の高校を中心に、昨年は7件、今年は8件、来年もすでに11件の民泊・体験の予約が入っており、再来年分も4、5件の問い合わせがあるという。従来は修学旅行先に沖縄を選ぶ学校が多かったが、航空機の燃油高騰等で予算が不足する中、県や同倶楽部のPR活動が実を結び、和歌山への誘致につながっている。担当者は「今後も東日本を中心に高校修学旅行の受け入れをPRしていきたい」と話している。

