
昨年9月29日のみなべ町長選挙で全国2番目の若さで初当選し、同30日に初登庁した山本秀平町長(33)=晩稲=が、就任からちょうど1年となり、本紙のインタビューにこたえた。あっという間だったという1年、「難しい決断も多々あったが、まちの将来のためという信念を貫くことができた」と自己評価。今後も住民のニーズにこたえられる役場づくりに取り組む決意をにじませた。
1年を振り返り、「地域住民、事業者ら多くの人に支えられ、そして30代の首長にいきなり替わる異例の状況にもかかわらず、サポートしてくれる職員のおかげで1年過ごすことができた」と感謝。重視している防災対策では、耐震補助の増額や津波避難タワー建設へ向けた準備など目に見えなくても着実に前に進められているとした半面、基幹産業については「梅産業を守るためにどうしたらいいかの答えはまだ出せていない。昨年の大凶作、2年連続のひょう被害などに対して、補助という一時的な対応しかできておらず、持続性のある取り組みをしっかり考えたい」と課題を挙げた。
大事にしてきた対話を通じて「まちをよくしたいという熱い思いを持った住民が多いことをあらためて感じた」と、人も自然も魅力があふれていると強調。魅力あるみなべ町を次世代につなぐという思いは初当選から今も変わっておらず、「そのためには、ときには今まであったものをなくす決断も必要で、まちのためになるかどうかが私の意思決定の根源。批判をいただく決断をしないといけないこともあるが、まちのためになるんだという信念はブレずにやってきたし、これからも続けたい」と力を込める。
これからは住民の思いに応えられる役場づくりとして、自治体DXやAIを導入してより効率化を図ることと、トップダウンではなく職員が主体性を持つ環境づくりに力を入れるとし「すでに職員の発案、主導で行政改革プロジェクトチームが始動した。自分たちの職場を自分たちで変えていこうという環境ができてきているし、これからももっと進めていきたい」と話した。


