認定通知書を手に辻理事長㊥と和歌山労働局、施設関係者

 厚生労働省が障害者雇用に積極的な中小事業者を認定する「もにす認定制度」に、印南町山口の特別養護老人ホーム「カルフール・ド・ルポ印南」を運営する社会福祉法人同仁会(辻寛理事長)が26日、認定された。県内5件目で、紀中地域では初めて。老人福祉介護事業としては県内初。

 同制度は2020年に創設され、障害者雇用の先進的な取り組みを進める中小事業者を認定し、広く公表することで理解促進を図っている。

 同仁会は2011年から障害者雇用を進め、現在7人が介護アシスタント業務などに従事。実雇用率5・58%や就職6カ月後の定着率100%(過去3年)、支援担当者の配置、支援学校との連携による新たな受け入れ体制、環境整備などが評価された。

 認定通知書の交付式は同日、カルフール・ド・ルポ印南で行われ、和歌山労働局の中山始局長が辻理事長に通知書と、商品や広告に使用できる「認定マーク」を手渡した。中山局長は「地域の模範として一層の推進を」と呼びかけ、辻理事長は「公的に評価され、職員一同大きな励み。今後も障害者雇用を進め、持続可能な社会づくりに貢献したい」と語った。