中島さん㊧から行司の野田さんに獅子頭を手渡す(後列は行司の皆さん)

 10月4日宵宮、5日本祭りの御坊祭を前に、獅子頭や笛の製造、販売を行っている中島幹夫さん(77)=御坊市湯川町財部=から御坊町(野田和孝行司)に新しい獅子頭が寄贈された。

 中島さんは御坊市御坊出身で、自身も祭りの時には御坊町の獅子舞を舞っていたことがある。若い頃に京都で表具師をしていた経験があり、1999年頃、獅子頭の製作では名人といわれた家具店「ヤマイク」の4代目、山本幸太郎さんの弟子となり、獅子頭作りを教わった。山本さんは当時すでに90代で、中島さんが最後の弟子だったという。御坊町には製作を始めて間もない頃に1度寄贈しており、今回は2度目。

 獅子頭作りはクスノキを材とする木枠作りから始め、和紙を何枚も重ねてつくり、漆を塗って完成させる。寸法は1尺1寸、1尺2寸などさまざまあり、今回寄贈した品は1尺1寸。雄獅子で、黒い漆を塗って仕上げた。

 寄贈は24日に日高別院境内で行われた。中島さんは「昨年に御坊町の獅子舞を見た時、20年以上使っている獅子頭が傷んできているようだったので新しく寄贈させていただきました」と話し、行司の野田さんは「高価な獅子頭を寄贈していただき、大変ありがたく思っています。大切に使わせていただきます」と感謝した。御坊町は宵宮に日高別院で獅子舞を行うことになっている。本祭りの宮入りの順番は6番目。