今回紹介する本は子どもたちに大人気の絵本「大ピンチずかん」です。シリーズ累計売上250万部を突破しており、シリーズ最新作は2025年上半期のベストセラー総合1位を獲得しました。これは児童書だけではなく、一般書も含めたもので児童書の枠を超えた異例の大ヒット作品になっています。

 この本は、日常生活の中で子どもが直面するさまざまな「大ピンチ」の場面を紹介する絵本です。ピンチのレベルの大きさと5段階の「なりやすさ」で分類し、ピンチレベルの小さい順から紹介していて図鑑のような構成になっています。

 例えばどんなピンチがあるかというと、「シャンプーが目に入った」や「ガムを飲み込んでしまった」など子どもにとっての大ピンチの場面や「バッグの中で水筒の中身がもれた」や「トイレに入ったらトイレットペーパーがなかった」など大人でもヒヤリとするような大ピンチが紹介されています。ただ単に大ピンチの場面を紹介しているだけではなく、このピンチをどうやって切り抜けられるかという対処法も面白おかしく紹介されています。ただ面白いだけではなく、もし自分が絵本の内容のようなピンチに陥った時に「どうすればいいかな」「同じような失敗をしないためにはどうすればいいかな」ということを考えるきっかけにもなります。子どもたちにとって身近に感じられて楽しめる内容ですが、大人にとっても子どものころに経験したピンチのあるあるを懐かしく感じさせてくれます。大ピンチの場面も明るく前向きに変えてくれる、親子で楽しみたい一冊です。(彩)