連載18年の壮大なコミック最新巻をご紹介します。来年夏で完結します。

 内容 月面でのミッションを終え、あとは地球への帰還という段階にきていた南波六太、日々人兄弟たち。しかしここへ来て、最大の危機が六太を襲う。

 宇宙服を着けて船外活動中に、アクシデントにより少人数用宇宙船ソユーズを離れて宇宙空間に放り出された六太。身一つで月を周回する軌道上に浮いている。

 命を守るものはヘルメットと宇宙服のみ。しかし酸素残量、宇宙服のバッテリー残量からみて、彼の生存できる時間はあと4時間半…。

 このところ、ほぼ1年に1巻の割合で発売されている本作。兄弟それぞれに、これまでも難題が降りかかってきましたが、今回は究極とも思える危機的状況。宇宙空間に身一つで放り出されてつかまるものも何もなく、通信もできず、救助する側に無事に見つけてもらえるかどうかも定かではなく、酸素の残量があと4時間半。そんな状況の中でも「自分にできることをやる」のがムッタ。「遺言」の録音を開始する。「この音声や俺の死が 何かの教訓になって きっと役に立つと信じてます」

 ソユーズでは日々人が、地上では多くの仲間たちが、必死の祈りを込めてムッタの運命と対峙する。救出がどれほどの難問か丁寧に説明され、だからこそ、緊迫感の中で次々に生み出される策を、心からの感嘆の思いで見守ることになる。スタッフと一緒に息をつめる思いで読んでいきました。 

 彼らの知恵と技術はムッタを救うことができるのか? 来夏、完結!

 思えば今年、2025年は物語の始まりの年でしたね。(里)