田辺市龍神村安井で駄菓子などを販売する商店「なかや」が、住民交流の場としてにぎわいをみせている。店内には漫画本などを置いているほか、おもちゃで遊べるキッズコーナーも設置。カレーライスなどの食事は高校生以下に半額程度で販売し、子どもからお年寄りまで気軽にくつろげる場を提供している。

空き家を改修して開業した杉本さん夫婦

 オーナーは杉本正樹さん(70)と妻の明子さん(67)。明子さんは以前から「井戸端会議ができるような駄菓子屋をやってみたい」という思いがあり、夫婦で開業に向けた構想を温めていたという。

 昨年から本格的に店舗づくりに取り組み、南部高校龍神分校の近くに購入した空き家を改修。収納部分を商品の陳列棚に改装し、昔から販売されているガムやスナックなど子どもに人気の駄菓子を並べた。

 喫茶スペースの中央には夏場は食卓テーブル、冬場はこたつを置き、店の前にはテラス席も設けた。住民から提供を受けた漫画や小説を並べた本棚も設置し、訪れた人が心地よく過ごせる居場所をつくった。昨年12月にオープンし、店の名前の「なかや」は杉本さん宅の屋号(家の呼び名)から名付けた。

 開店後、近くの住民や分校の生徒らが立ち寄る憩いの場となり、多い日は一日に30人程度が訪れ、中には3時間も店で過ごす人もいるという。

 メニューのカレーライス、うどん、焼きそばは各450円(高校生以下250円)、アップルジュース、コーラ、コーヒーなどは90~150円と格安。営業は月、火、土、日曜の午前10時から午後5時まで。営業日以外の日に駄菓子や食材を買い出しする。

 杉本さん夫婦は「気軽にしゃべりに来て、くつろいでくれればうれしいです」と話している。