今月3日から15日まで東京都港区六本木の国立新美術館で開かれる第109回二科展(写真部は第73回)、写真の部A単写真部門で、日高町志賀の写真愛好家、高見知佐子さん(55)が初入選した。写真の部には1509人から8122点の応募があり、A単写真部門では634人が入選した。


高見さんが写真を始めたのは10年ほど前。ラグビーをやっていた息子の写真を撮るため夫がオリンパスの一眼レフのカメラや望遠レンズをそろえていたが、あまり使わなくなっていたので「もったいない」と使うことにした。しばらくは独学で、昨年9月からオンラインの写真教室で学んで撮影。現在は和歌山市の歴史ある写真団体、大正元年(1912)創立の木国写友会に所属している。これまで和歌山勤労福祉会館主催の写真コンテストで2度入賞しており、二科展へは今回が初めての挑戦。
入選作品のタイトルは「シャドー」。大阪駅で、2階から下を見下ろした時に夕暮れの日光が差し込む一角にちょうどたたずんでいる人がおり、足元に長く伸びた影とともにくっきりと黒く浮かび上がったシルエットに心引かれ撮影。雰囲気のある写真となった。
これまでにも駅や街中で、遠くからの後ろ姿や影など個人が特定されない形で人物を配した風景などを被写体としており、入選に「その時のインスピレーションを大事に撮影しています。初めてのチャレンジで、入選するとは思っていなかったのでとてもうれしいです。まだまだ勉強中。これからもいい写真が撮れるよう頑張ります」と喜びを話している。
二科展は、10月29日から11月9日まで大阪市立美術館、11月25日から30日まで京都市の京セラ美術館で巡回展が開かれる。

