♪世の中は~わからない~人のいうこと、もひとつわからない~――。漫才ブームの真っ只中、B&Bが勢いで出した「世の中わからない節」という曲だが、このところ、頭の中でこの懐かしい歌がぐるぐる回っている。
芸能人の女性トラブル、自動車メーカーの統合と破談、コメ価格、アイドルのコンプライアンス問題など、よくわからない出来事が続くなか、不可解度ぶっちぎりは、総理の座にしがみつくあの人である。
政府のトップ、自民党の総裁でもあるが、昨年の総選挙、今年の都議選、先月の参院選といずれも記録的な惨敗を喫した。政治の常識的には、このうちの一つでも責任をとって自ら身を引くところだが…。
党内からは辞任を求める声が噴出し、多くの党地方組織が総裁選前倒しを求めている。参院選では本来なら引っ張りだこの応援演説も、「来ないで」「票が逃げる」と拒絶された。こんな恥ずかしい話は聞いたことがない。
嫌われる理由としてよくいわれるのは、発言の一貫性のなさ、身だしなみ、外交マナーの悪さ、食事の仕方、上目遣いの喋り方…。代々政治家の家に生まれ、閣僚経験もありながら、周りに助言してくれる人がいなかったのか。
もっとわからないのは世論調査。ここにきて内閣支持率が上がっているという。理由はとくに思い浮かばないが、「首相の続投に賛成が反対を上回った」と報じた一部メディアは、回答者の年齢層に偏りがあり、これを補正すれば結果が逆転するとの指摘を受け、固定電話による調査に問題があることを認めた。
支持率急上昇、首相辞めるなデモのニュースをみても、メディアのいうこと、もひとつわからない。(静)


