県が初めて実施した「在外和歌山県人会次世代リーダーズの集い」に、日高高校2年生の男子生徒1人が参加した。世界8カ国の9県人会に所属する若者たちと英語で語り合い、県内の施設や神社などを巡って和歌山について学び、最終的にワークショップ形式で話し合い、プレゼンで発表した。

 将来は海外に住みたいという思いがあり、また自身の英語力を試したいと参加した男子生徒。集いを振り返りさまざまな収穫があったことを話してくれた。印象的だったのは、自身が好きなファッションや音楽で共通する部分があり盛り上がったが、県人会メンバーからは日本の漫画やアニメなどの話を振られることが多かったと言い、「アニメなどをはじめ、もっと日本のことも知っておくことで、スムーズにコミュニケーションできると思いました」と述べていたこと。

 外国語を学ぶと、まず「伝える」ことに目が向く。しかし相手が本当に知りたいのは、こちらの背景や文化であることが多い。日本から来たと言えば、必ずといっていいほど話題に上がるのは食や観光地、伝統、あるいはポップカルチャーだ。そこで自国のことを説明できなければ、せっかくの交流の機会が深まりにくい。

 国際交流とは、言葉のやりとりだけではない。むしろ自国の文化をどう相手に伝えるか、その準備ができているかが問われる。英語の力は必要だが、それだけでは十分ではない。世界の若者と語らった高校生が、そのことに気づいたのは大きな収穫だ。国際交流を志す次世代にとって、日本をあらためて学び直すことは、英語力を鍛えるのと同じくらい大切なことだ。(城)