御坊市の日高港で建設が進められていた和歌山御坊バイオマス発電所が完成し、21日から営業運転が開始された。今年11月には竣工式も予定。燃料となる木質ペレットは東南アジアから外国貿易船で年間約20万㌧を輸入予定となっており、港の一層の振興や現在白紙となっている第2期計画進展への弾みになると期待されている。

同発電所は株式会社エネウィル、大阪ガス株式会社、SMFLみらいパートナーズ株式会社が出資する和歌山御坊バイオマス発電合同会社が事業主体。2023年5月から建設工事が進められてきた。敷地面積は約7万平方㍍。使用燃料は木質ペレットとPKS(パーム椰子殻)。発電容量は5万㌔㍗。燃料を燃やしてタービンを回し、発電する仕組み。エネウィルは「再生可能エネルギーの地産地消の実現により地域のカーボンニュートラルを達成し、持続性の高い豊かな町づくりを目指す」とコメントしている。
日高港は1983年10月、国の重要港湾に指定され、98年に第1期計画が着工し、2004年4月から暫定供用開始。関税法上の「開港」になっていないため、本来なら外国貿易船の直接入港はできなかったが、昨年、国や県の関係機関との協議で、税関検査場所の確保、保安フェンスの強化、監視カメラ設置などの条件をクリアすれば、外国貿易船の直接入港など開港と同等の扱いができることで合意しており、県が必要な整備を進めた。今回の発電所の営業運転を機にさらに港での取り扱い貨物量が増加していけば、本格的な開港も視野に入る。また、同港では現在、泊地の水深12㍍化などが進められており、第1期計画の完成は26年度以降の見通し。今後、港湾計画の見直しや第2期計画策定の動きも本格化しそうだ。
地元の三浦源吾市長は「バイオマス発電の事業を通じて日高港から環境負荷の低い再生可能エネルギーを普及、拡大し、持続可能な社会の実現に貢献することを大いに期待。国や県と連携し、港の利便性の向上に引き続き努めたい」と話している。


