日高地方の地域活性化イベント、御坊日高博覧会、通称おんぱくが閉幕した。今年は夏休みを中心に30日間、54のプログラムと6つの工場見学が開催され、それぞれ多くの人が参加した。筆者は今回、オープニングを含めて3つのプログラムを取材したが、参加者の皆さんが笑顔で、とにかく楽しそうな姿が印象に残った。エンディングはイスキアーナというプロの女性音楽家3人によるコンサートを聴かせてもらったが、心に響く演奏と歌声に、あっという間の1時間半だった。普段はなかなかできない体験ができるのもおんぱくの魅力の一つだろう。
おんぱくも今年10周年。初めての開催時から取材を担当しているが、当初から中心になって活動しているメンバーはもちろん健在で、新しい仲間がどんどん増えていっているところが素晴らしい。「やりたい人がやりたいことをやる、それがおんぱく」と第1回からのコンセプトはずっと貫きながら、開催時季の変更やインバウンドを意識したり、例年より高級志向なプログラムにしたりと毎回趣向を凝らしながら、あっという間の10年だったのではないだろうか。「おんぱくって何するの」だったのが、いまではすっかり定着しているのは、継続の成果だ。
県外から多くの人に来てもらってまちがにぎやかになるというのも活性化の一つだろうが、おんぱくは地元の人が自分の住む地域の素晴らしさに気づき、ますます好きになり、まちが元気になるのが意義の一つだろう。ずっと以前から言われている、「まちづくりは人づくり」を体現している好例といえる。10年は一つの節目、今後はどのような展開になるのか楽しみにしている。(片)


