日高地方の企業10社がロゴマークやポスター制作を依頼し、イラストレーターを目指す若者がデザインする「企業×イラストワークショップイベント」が12日、御坊市の塩路家具内GARDENBASE CHILLで開かれた。各企業の要望に沿ったデザインを自ら考え、創作したオリジナルの作品が形になるという新しい取り組みで、参加者、企業の両方から好評だった。

プロのイラストレーターらからアドバイスを受けながらタブレットなどで作品づくりに励む参加者

 御坊市の本町商店街クリエイティブチームもぐら企画が主催で、御坊日高博覧会(おんぱく)2025のプログラムの一つとして開催。若手のイラストレーターの発掘や技術向上、企業とつながる機会にと初めて。

 日高地方を中心に県内のイラストレーター等を目指している高校生から22歳までの若者が参加。クライアント企業は紀州鉄道やあんちん、シザーズプロダクション・シオジなど10社で、グッズ、ノベルティ、ウェブページのロゴ、トラックの荷台に描くイメージキャラのデザインなどさまざまな依頼があり、あらかじめ担当企業をマッチングしてデザインに取りかかった。

 イラストレーターなどで活躍する中川貴雄さん(御坊市)、matineeさん(日高川町)、御坊市地域おこし協力隊員の渋谷茉央さんの3人が講師を務め、一人ひとりにアドバイス。参加者は楽しみながらイメージを形にしていた。幕末株式会社から新店舗のポスターデザインの依頼を担当したイラストレーターを目指す御坊市のチヒロ(本名=西本千浩)さん(22)は、タブレットでオリジナルのキャラクターを創作。「ギャップをモチーフに上品な中世の貴族が欲望丸出しにカレーを食べる場面をイメージしました。技術向上になるし、新たな交流も生まれて参加してよかった」と笑顔いっぱい。

 もぐら企画のメンバーでもある中川さんは「参加者皆さんの熱量がすごくて、クオリティも高く、安心して見ていられます。こんな仕事があることをいろんな企業に知ってもらうきっかけにもなればうれしい」と話していた。

 作品の出来栄えを見て10社とも採用を決定。仕上がり次第、実際に形にする。