
南部高校食と農園科の調理コース2年生が手作りのランチを提供する「高校生レストラン」が23日、田辺市上芳養のフランス料理のミシュラン店「Restaurant Caravansarai」の店舗を借りて開店した。
ミシュランガイド2022でビブグルマンとグリーンスターの2つを獲得した同店の更井亮介オーナーシェフ(35)が以前同校で料理講師を務めたのがきっかけで、生徒たちに職業体験ではなく本物の雰囲気を肌で感じてもらおうと提案。料理の内容や事前学習を繰り返し、オープン初日を迎えた。
4皿で構成するランチのミニコースで、メニューはサラダ、スープ、メイン(紀州うめどりのグリエかイサキのポワレ)、デザート。食前には同校で収穫した南高梅を使った梅ジュース、サラダは同校で収穫した野菜をふんだんに使い、デザートと食事中に提供したパンもすべて生徒手作り。生徒24人は8人ずつの3班に分かれ、1班は調理、1班は接客、もう1班は学校でパンを焼くなどの裏方を担当。25日までの3日間、それぞれ担当を入れ替える。
初日は午前11時からと午後1時からの2部ともほぼ満席の11人が来店。生徒は料理の説明をしながら客に出し、厨房では更井さんの指導でメインの最後の仕上げなどを手際よくこなしていた。
接客を担当した尾﨑南海(みなみ)君(17)は「質問に答えられたし、おいしいといってもらえてすごくうれしかった。大変だけどいい経験になりました」、調理を担当した濵路蓮君(16)も「自分たちの料理を味わってもらうのは緊張したけど、笑顔で食べてくれているのを見てうれしかった」と笑顔。
食事を楽しんだみなべ町の中野圭子さん(47)は「おいしかったです。生徒がレストランを運営するのはいい取り組み」と話していた。更井シェフは「生徒たちは相談しながら上手にやってくれていた」と目を細めていた。


