猛暑の中、参議院議員選挙がスタートした。自民党は昨年秋の衆院選で歴史的大敗を喫し、公明党との連立で少数与党の政権運営をせざるを得ない状況。さらに今月22日の東京都議選でも大きく議席を減らし、第1党を維持できなかった。小泉進次郎農林水産大臣の迅速な備蓄米放出、米価格の引き下げは一定の支持率回復にはつながったが、やはり政治とカネの問題、物価高騰や少子高齢化など、山積する課題への対応に、国民が厳しい評価をしている表れだと言える。
そんな中での参院選である。参院は任期が6年間あり、解散もなく、衆院で可決された法案チェックの役割が強いことから、政権運営に直結する衆議院と比べると、通常は選挙の注目度が低い。ところが、今回の参院選は少し違う。現在、与党が衆院で過半数に満たず、参院でも過半数割れが起きれば連立政権の拡大、さらに野党による連立政権樹立の可能性が出てくるからだ。個人的には政治の安定を望むが、一方で与党が強過ぎると独裁につながる心配があることも分かっている。この機会に連立の枠組みが大きくなり、与野党含めたいろんな意見を集約しながら、国民が真に望む政策を実行していくという政治のあり方も悪くはないのではないかと感じる。ただ、そうなると政治で重要な政策実行のスピード感が損なわれることも忘れてはいけない。
与党の弱体化に野党が攻勢を強める現状は和歌山選挙区にも反映。過去最多の7人が立候補する激戦となっている。国民生活に直結する景気対策など、各候補が何を主張し、何を実現してくれるのか。有権者はしっかり見極め、この国を左右する大切な一票を投じていただきたい。 (吉)


