みなべ町は、ブランドの南高梅が4度のひょうで甚大な被害を受けたことから、生産者を少しでも支援しようと、今月1日からふるさと納税の中のガバメントクラウドファンディング(GCF)を新たに導入した。目標金額を500万円に設定し、梅干しの一次加工に必要な塩代の支援に活用する。日本一の産地を脅かす窮地を多くの人に知ってもらい、支援を受けながら「全国の食卓に梅干しを届けたい」としている。
町内では今年4月、4度にわたってひょうが降り、すべての園地約2120㌶で果実に傷がつくなどの被害が出た。昨年は過去にない大凶作に見舞われ、今年こそはと期待していた産地全体が苦境に立たされる状況となった。それでも生産者は「梅を無駄にせず、食卓に届けたい」と前を向いている。町では、傷ついた梅も廃棄せず、梅干しにする工程である「塩漬け」をしてもらえるように、塩代を支援する独自の事業を行っている。この現状を多くの人に知ってもらい、町だけでなく多くの人から支援してもらうことで生産意欲を高めてもらいたいと、GCFを行うことにした。集まった支援金はすべて塩代に充てる。
GCFは、ふるさと納税のポータルサイトの一つ、ふるさとチョイスが提供しているサービス。通常のふるさと納税と同じやり方で、クリックするだけでできる手軽さ、多くの人に見てもらえるメリットがあり、寄付者にとっても所得税や住民税の還付・控除が受けられる。リターンは1万円以上の寄付で、梅干しや梅酒、ハチミツ、干物などみなべ町特産の返礼品を選ぶことができ、リターンなしで2000円から寄付をすることもできる。9月30日まで受け付ける。
特設サイトでは山本秀平町長が動画でのメッセージで、「今、梅産地に必要なのは希望。皆さんからの支援は、農家さんが梅を作り続ける希望になります。梅の産地を未来につなぐため、皆さんの支援をどうかよろしくお願いします」と協力を呼びかけている。


