
みなべ町の職員研修が23日、役場で開かれ、講師に一般社団法人スマートシティ・インスティテュート代表理事の南雲岳彦さんを招き、地域幸福度(ウェルビーイング)指標を使った行政運営をアドバイスした。
南雲さんはウェルビーイングの国内第一人者。ウェルビーイングは心身ともに健やかで孤独ではなく、成長実感を感じられる状態だと説明し、職員に自分が幸せだと感じる時はどんなときかを質問しながら分かりやすく話した。
デジタル庁のホームページで地域住民へのアンケートをもとに、暮らしやすさや幸福感を数値化・可視化した地域幸福度指標が全国各自治体別に掲載されていることを紹介し、年齢別や男女別、全国平均との比較など指標の見方を解説。「指標からいいところや課題点を洗い出し、どうすればこのまちの幸福度が上がるか、幸せだと思っている人が多くなるかを考え、政策立案に生かしてほしい」などと提案した。職員は実際にパソコンで指標を確認しながら知識を深めていた。
山本秀平町長は「ウェルビーイングはまちづくりにも重要。人口が減っても幸せだと感じてもらえるまちづくりへ、職員の共通言語として行政運営に生かしたい」と話した。