由良町大引の大引コミュニティセンター(旧白崎小学校)を管理する大引区(神田耕二区長)と一般社団法人紀州の環(中初美代表)は、新たな取り組みとして、教室にテントを張って宿泊できる屋内キャンプ場を始める。今年度、県の過疎集落再生・活性化支援事業の補助を受けて整備を進め、来年度のオープンを目指す。

屋内キャンプ場となる3階の教室

 同センターは、2023年3月末で廃校となった白崎小学校を大引区が管理し、紀州の環が食堂「しらしょう」を運営。日々の営業に加えて定期的に子ども食堂を開いているほか、地元区の防災訓練などにも活用されている。

 屋内キャンプ場では、校舎3階の5教室をキャンプサイトとして活用し、それぞれにテントを設置して宿泊できるようにする。キャンプ道具は、地元白崎の企業が付き合いのあるアウトドアブランド「LOGOS(ロゴス)」の商品を一式そろえ、手ぶらでのキャンプが可能に。道具があることで初心者でも気軽にキャンプ体験できるほか、LOGOS商品を試したいベテランキャンパーも楽しめる。教室は屋内ながらグラウンド側に大きな窓が並んで開放感があり、床には人工芝を敷くなど、雰囲気を演出する工夫も検討中で、教室内での新しいキャンプ体験を提供する。

 室内での火気使用が難しいといった問題もあるが、来年度の開業に向けて課題解決に取り組む。紀州の環は「天候に左右されず、エアコンも完備されているので、1年中キャンプを楽しめます。将来的には屋外での展開も目指したい」としている。

 県の補助ではこのほか、鮮魚販売への対応体制づくりや、避難所運営を円滑にするアクションカードの作成、備蓄品の拡充、高齢者サロンや植栽整備クラブの設置など、さまざまな取り組みも検討している。補助金は500万円。