来月、日本で開催される第45回日米大学野球選手権大会に出場する侍ジャパン大学日本代表の選考合宿参加メンバーが発表され、日高地方出身ではみなべ町出身で立命館大3年の西野啓也選手(上南部中、紀州由良リトルシニアOB―高知高)が唯一選ばれた。強肩好打が自慢の捕手で、関西学生野球連盟春季リーグではベストナインを獲得しており、代表入りに期待がかかる。

侍ジャパン選考合宿メンバーに選ばれた強肩が自慢の西野選手(立命館大学硬式野球部提供)

 日本代表選考合宿は21日から23日まで、神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われる。参加するのは43人で、うち捕手は4人だけ。

 日米大学野球選手権は7月8日から13日まで明治神宮球場などで第5戦まで予定されている。2年前には、現在プロ野球で活躍する楽天の中島大輔選手、ロッテの西川史礁選手も出場し、優勝に貢献している。

 関西学生野球連盟春季リーグで西野選手は、初戦でけがをした正捕手に代わり、2戦目から最終戦まで13試合に先発フル出場。強肩を生かしてリーグ2位となる盗塁刺6、盗塁阻止率5割をマーク。打撃も好調で、2~7戦目は8番、8~14戦目は5番を任され、52打数16安打、3打点、9得点、打率3割8厘をマーク。本塁打を1本放つ長打力も見せ、ベストナインに選ばれた。

 代表合宿には関西学生野球連盟から全日本大学野球連盟に推薦。打撃や守備の動画と書類が資料として提出され、侍ジャパン候補選考会議で選ばれた。

 西野選手は「関西学生連盟から推薦されたことにも驚いたが、侍ジャパン候補に選ばれ、正直、とてもびっくりしている。代表候補合宿では一番自信のあるスローイングをアピールしたい。全国レベルの選手たちと一緒にできるのがとても楽しみ。全力を尽くして、代表を勝ち取りたい」と意気込んでいる。