「御坊市 近寄りがたいというお寺のイメージを払拭するマルシェイベント 6月21・22日開催」。スマホのおススメニュースにこんな見出しが出ていた。「御坊市でこんなイベントあったかな」と頭にいくつも「?」マークが浮かぶ。会場は真宗大谷派三条別院。御坊にこんなお寺はないはずだが…と思いながら寺の名前を検索すると、新潟県三条市にある寺だそうで、御坊市の読み方は「ごぼういち」。お寺を昔のように人と人とがふれあえるような場にしようと、雑貨や衣服、アクセサリーの店やキッチンカーなど、約80店舗が寺の境内や本堂に並ぶイベントだそうだ。

 そんなおススメニュースが出てくる携帯の機能はグーグルディスカバーと呼ばれるものが一般的。グーグルのAIが利用者の検索履歴、閲覧履歴、位置情報、アプリの使用状況などを分析し、興味を持ちそうな記事や動画を表示する仕組みとなっている。グーグルのAIに自分の個性やし好、性格などが把握されている感じで怖い気もするが、いつも気にしているようなニュースがすぐ出てくるのでそれなりに便利である。ちなみに筆者の場合は御坊市に関して何か話題がないかとよく検索するので、おススメニュースに御坊市が出てきたのだろう。

 ただ、便利な半面、おススメニュースばかり読んでいると、ニュースの種類に偏りが出て、考え方も一方的になる恐れがあるし、AIに誘導されている気もする。記者は特定の分野を深く掘り下げる専門性を求められる一方で、幅広い分野の情報を収集し、理解する能力も必要だと言われる。やはりスマホはうまく使わなければいけないものだと、あらためて思う。(吉)