先月の話だが、職員の水害に対する対応能力を高めようと、日高町が水防訓練を行っていた。発電機の操作方法を確認し、海岸で土のう作りを実践。訓練で作った土のうは町内の土のうステーションや役場に置いておくという。出水期を前に毎年の職員訓練。約70人を対象に2日間に分かれて実施。松本秀司町長は「備えが重要。いつ起こるか分からない災害に対し、住民のため対応できるようにしておいてほしい」と呼びかけていた。
おととし6月、県内各地に大きな被害をもたらした大雨では、日高地方も幸い人的被害はなかったが、急激な水位の上昇で避難できず、多くの人が消防へ救助を要請。御坊市と日高広域が出動、救助や誘導を行い、ロープを張ったり、背負ったり、ボートでの救出もあった。
先日、県内の消防隊員が訓練の成果を競う第53回県消防救助技術会があり、ロープブリッジ渡過とほふく救出の2種目で日高広域の隊員が優勝。全国大会出場を決めた。ロープブリッジ渡過は、水平に展張されたロープ20㍍(往復40㍍)を往路はうつ伏せのセイラー渡過、復路は仰向けのモンキー渡過。ほふく救出は3人1組で、1人が空気呼吸器を着装して長さ8㍍の煙道内を検索し、要救助者を屋外に救出した後、2人で安全地点まで搬送する。
毎年、署内選考会を取材したり、日々の取材で立ち寄った際も熱心に取り組む姿を見たりしており、本当にあっぱれ。優勝、入賞だけでなく、出場した選手や御坊市を含め、救助技術に優れた頼りになる隊員たちがいる日高地方。心強い限りだが、一方、救助を要請する前にできることはないか、日ごろの備えから意識を高く持つ必要がある。(笑)


